人気ブログランキング |

<   2009年 01月 ( 3 )   > この月の画像一覧

Something Borrowed

Something Borrowed
Emily Giffin
0312321198


共感度 ★★★★★
英語の難易度 ★★☆☆☆


30歳を迎えたレイチェルの、友情と愛情の狭間で悩む様子が本音で描かれていて、
怖いなーと思いつつも共感できてしまいます。

最初の書き出しからテンポが良く、映画を観ているかのように情景が広がってきますので
非常に読みやすいです。
まさに最初の洋書としてお勧め!

読み終えて思ったのですが、恋愛のドタバタと見せかけて、実はこの本で一番著者が言いたいのは、「自分を信じること」じゃないかなーと思いました。
美女でとーってもモテるDarcyを幼なじみに持ってしまったRachaelは、自分を必要以上に
卑下してしまうクセがつき、自分自身が成功するイメージが持てない。「欲しい」と思うものは、みんなDarcyのものであって、私のものにはならない。だから、最初から「欲しい」と言わないほうがいい。自分にそんなクセがあったことに、だんだん気づいていきます。

まあーちょっと30歳になってから悩むことでもないような気もするのですが、Darcyみたいな子がずーっと一緒に居たら、気づけないというのも無理ないかも。
Chick Litですが意外に奥は深いです。

次回作も読んでみようかな・・悩み中です。
Something Blue
Emily Giffin
0312323867

by english-books | 2009-01-29 12:48 | 初心者向け

わたしを離さないで

Never Let Me Go
Kazuo Ishiguro
0307276473


悲劇度 ★★★★★
英語の難易度 ★★★★☆(英語の難易よりも、最初の部分を突破するのがしんどいかも!)

こ、これは悲しい・・・
救いが無いです。
読み終えて、とにかくどーん、と落ち込んで悲しい気分になってしまいました。

カズオ・イシグロさんの著作は、色々なところの書評で絶賛されていて、一度は読まなくては!とある種義務感で挑戦した本です。
はっきりいって、最初の部分が静かすぎて、書評で「すばらしい」と絶賛されていなければ
挫折していたかも・・・
まあ、静かな感じというのは物語を通して変わらないのだけれども、中盤あたりから
謎が色々と解けてきて、かなり面白くなってきます。

しかし、こんなに淡々と語っているのに・・・
感情を表現する文章もなかなか見当たらないくらい冷静な語りなのに・・・
痛いくらいの悲しみが伝わってくるのは、これはやはり著者の技術なんでしょうね。

何よりその想像力に驚かされます。近未来的なテーマではあるものの、実際に起きていることではないし、著者がキャシーと同じ経験をしているわけがない。なのに、本当にキャシーの心の動きが、大げさな感情表現は一切無いのに、非常に細かに伝わってくるのです。

それにしても、辛かったです。
「逃げ出さないのかな?逃げ出す人はいないのかな?」
ってそればっかり考えてついに読了してしまいましたが、終わってもやはり同じ疑問を持っています。この辛い運命から逃げ出そうと思う人はいないのかな?

トミーが別れの日にキャシーに言った言葉が、悲しみを全て表現しているような気がします。


読み終わったあとは、ついコメディ映画を観てしまいました。気分が重くなりすぎるんですもん・・・
by english-books | 2009-01-28 11:39 | 上級者向け

クリスマスをスキップ!

Skipping Christmas
John Grisham
0385505833


異文化度 ★★★★★
英語のレベル ★★☆☆☆

ミステリー作家ジョン・グリシャムの新境地、ハートフルコメディです。
娘がボランティアでペルーに旅立ってしまい、「今年のクリスマスはお祝いをせず、カリブ海に行ってしまおう!」と決心した夫妻。「クリスマスをしません」宣言をする夫妻に周囲は全く同意できず、ほとんどの反応が冷たいもの。それでも二人はカリブ海に向けて準備を進めていきますが・・・
というストーリーです。最後は、少し心の温まるエピソードが。

とにかく、クリスマスをほとんどやらない私には驚くことばかり。
「クリスマスシーズンに使ったお金は6千ドル(約60万円)」
「クリスマスシーズンには警察官と消防士が寄付を募りにくる」
「クリスマスパーティーのために新しくドレスを買う」
「飾りつけを競うコンテストがある」
などなど、日本人には考えられないことばかりではないですか?!
私は、「それなら、やらなければいいじゃん」「じゃあ、断ればいいじゃん」と思ってしまうのですが、実際にクリスマスを「全くやらない」人など一人も居ないから、奇異に見えてしまうのでしょうね。
アメリカ人のクリスマスって、すごいとは思っていたけど、これほどとは・・・。

それにしても、文化を純粋に楽しんだり宗教的な意味から離れてしまい義務感だけが残っているというこの感じは日本のお正月に似ていますね。
いや、日本のお正月よりも、むしろ宗教的な意味から逃れられない分、アメリカのクリスマスのほうが重いのかも・・・。
クリスマスをスキップしようとする主人公夫妻が、嫌味を言われたり嫌がらせを受けたりするのは、小説だから誇張しているところはあるのでしょうが、有りえることなのかもしれません。

アメリカ人のクリスマス観を知るには恰好の一冊です。
by english-books | 2009-01-24 12:14 | 初心者向け