アラバマ物語
2010年 05月 25日
To Kill a Mockingbird (Modern Classics)
1930年代のアメリカ南部、黒人差別などの現実を知ることができる ★★★★★
英語の難易度 ★★★★☆
私にとっては、この南部なまり英語を読んで理解するの、けっこうきつかったです・・・
対処法としては、オーディオブック。声に出して読まれると、あぁ、こういうことか、とわかるんですね。
hafta=have to
thinkin'a'what?=thinking of what?
などなど・・・。
本+オーディオブックでなんとか読みきりました。
いろんな人にお勧めされたこの本。特にアメリカ人には大絶賛のようで、「20世紀で最も偉大な小説」などと評されているとか。ピューリッツアー賞を受賞していますし、この小説をもとにした映画も大ヒット、主演のグレゴリー・ペックはアカデミー賞を受賞しています。本とは関係ありませんが、グレゴリー・ペックはローマの休日でも、この映画でも素敵ですね~。
主人公はおてんばな女の子、スカウト(本名ジーン・ルイス)なのですが、このスカウトがとてもおりこうというか、小さいのによく色々なことを見透かしています。そのスカウトを取り巻く、弁護士の父、大人びた兄ジェム、友達のディル、隣人のブーや近所の人々、黒人メイドのカルパーニャ、父の姉のアレクサンドラ叔母について、事細かに描写されています。
特筆すべきはスカウトの父親アティカス・フィンチで、周りに糾弾されながらも弁護士としての使命を全うする姿や、厳しいながらも暖かさが伝わってくる子供たちへの態度など、ものすごく素敵です。カルパーニャやアレクサンドラに対する態度をみると、ちょっと女性が苦手なのかなという感じで、それも好感がもてます。
裁判の結果は残念ですが、悪い人には自然の裁きが・・・。こういうところ、アメリカ人好きだろうなって気はします。アティカスが、結果を予測していながらも屈せず、また、裁判の後でも自分の信念を曲げずに
子供たちに伝えていく姿勢がとても爽やか。この読後感はなかなか好きです。
ただ、はっきりいうと前半部分はかなり増長というか、本編に関係あるのかしら?というのが延々と続き、
とりかかるのが大変でした・・。(上記にもあげたように、英語の問題もありました)
ちなみにこの邦題、もっとなんとかならなかったんでしょうか。
「赤毛のアン」などは、原題が「Anne of Green Gables」であることを考えると、素晴らしいタイトルですよね。実際に、あきらかに日本での知名度で差がでています。
何気にアメリカ南部の話に接することが多い気がします。
大学の卒論も「風とともに去りぬ」で書きました。
70年以上も昔の話ではありますが、この本の主題である人種差別は現在無くなっているのでしょうか?
無くなっていませんね。
今もヘイトクライムが続いている現状があるからこそ、こういったクラシックが今でもなお絶賛されているのかもしれません。
1930年代のアメリカ南部、黒人差別などの現実を知ることができる ★★★★★
英語の難易度 ★★★★☆
私にとっては、この南部なまり英語を読んで理解するの、けっこうきつかったです・・・
対処法としては、オーディオブック。声に出して読まれると、あぁ、こういうことか、とわかるんですね。
hafta=have to
thinkin'a'what?=thinking of what?
などなど・・・。
本+オーディオブックでなんとか読みきりました。
いろんな人にお勧めされたこの本。特にアメリカ人には大絶賛のようで、「20世紀で最も偉大な小説」などと評されているとか。ピューリッツアー賞を受賞していますし、この小説をもとにした映画も大ヒット、主演のグレゴリー・ペックはアカデミー賞を受賞しています。本とは関係ありませんが、グレゴリー・ペックはローマの休日でも、この映画でも素敵ですね~。
主人公はおてんばな女の子、スカウト(本名ジーン・ルイス)なのですが、このスカウトがとてもおりこうというか、小さいのによく色々なことを見透かしています。そのスカウトを取り巻く、弁護士の父、大人びた兄ジェム、友達のディル、隣人のブーや近所の人々、黒人メイドのカルパーニャ、父の姉のアレクサンドラ叔母について、事細かに描写されています。
特筆すべきはスカウトの父親アティカス・フィンチで、周りに糾弾されながらも弁護士としての使命を全うする姿や、厳しいながらも暖かさが伝わってくる子供たちへの態度など、ものすごく素敵です。カルパーニャやアレクサンドラに対する態度をみると、ちょっと女性が苦手なのかなという感じで、それも好感がもてます。
裁判の結果は残念ですが、悪い人には自然の裁きが・・・。こういうところ、アメリカ人好きだろうなって気はします。アティカスが、結果を予測していながらも屈せず、また、裁判の後でも自分の信念を曲げずに
子供たちに伝えていく姿勢がとても爽やか。この読後感はなかなか好きです。
ただ、はっきりいうと前半部分はかなり増長というか、本編に関係あるのかしら?というのが延々と続き、
とりかかるのが大変でした・・。(上記にもあげたように、英語の問題もありました)
ちなみにこの邦題、もっとなんとかならなかったんでしょうか。
「赤毛のアン」などは、原題が「Anne of Green Gables」であることを考えると、素晴らしいタイトルですよね。実際に、あきらかに日本での知名度で差がでています。
何気にアメリカ南部の話に接することが多い気がします。
大学の卒論も「風とともに去りぬ」で書きました。
70年以上も昔の話ではありますが、この本の主題である人種差別は現在無くなっているのでしょうか?
無くなっていませんね。
今もヘイトクライムが続いている現状があるからこそ、こういったクラシックが今でもなお絶賛されているのかもしれません。
by english-books
| 2010-05-25 00:00
| 上級者向け