人気ブログランキング |

Digital Fortress

Digital Fortress
Dan Brown
0312944926


ミステリーとしての完成度 ★★☆☆☆
英語の難易度 ★★★☆☆(専門用語が難しいですね)

これは、色々な方がレビューで書いているみたいですが、映画向けの作品ですね。
スピード感とか、愛国心にフォーカスしたアメリカーンな感じはハリウッド映画としてはうってつけ。

いや、それにしても・・・ダビンチコードのファンとしては、ダン・ブラウンにがっかりさせられてしまいました。
彼の初の著作ということで、仕方ない部分なのかもしれないのですが・・・
主要な登場人物が日本人、その名前が「Ensei Tankado」。
は?!となりますよね。「Tokugen Numataka」っていうのも、ありえないし・・・もちろん普通のアメリカ人読者からしたら「日本人っぽい名前ー!」となるんでしょうが。
これはかなりの侮辱ですね。しかも、リサーチを綿密にした上でのストーリー構成をウリにしている作家ですから、何も知らない人が見たら普通に信じてしまいますよね。逆に、この間違いを知ってしまった日本人としては、彼が書いている他のことについても疑ってしまうじゃないですか。
「ちょっとちょっと!」と思ったのが、原爆症により母を失い、アメリカを心底憎んでいたはずのEnseiが、
「真珠湾攻撃についてや、日本の戦争犯罪について知るにつれて、アメリカに対する憎しみが無くなった」
って、こらー!
そんなわけないでしょう。公平な立場で、綿密なリサーチをもとに知的なミステリーを書いてきた作家が、実は単なる一般的なアメリカ人と何ら変わらない。がっかり~~です。

ストーリーとしては単純に楽しめました。(最後まで日本人のヘンな名前にはイライラしていたのですが)
でも副長官がデビットを派遣した本当の理由は・・・これまた「は?!」なのですが。ありえなーい。

まぁ映画化すれば普通にヒットするんでしょうね。でもそのときには日本人の名前や、日本文化は正しく表現してほしいですが。
by english-books | 2009-03-30 09:30 | 少し慣れてきた中級者向け